ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『カードファイト!! ヴァンガード』第51・52話――《第二の日の出/Second Sunrise》/《部族の団結/Tribal Unity》

『カードファイト!! ヴァンガード』ニコニコチャンネル
(前回感想はこちら)

明けまして新春・ヴァンガード初め!


岡崎律子For フルーツバスケット


◆第51話「黄金の輝き」:ネタ回と見せかけてダウナー入った主人公の気分転換回(その実は妹回)

PSYクオリアの力に溺れてはっちゃけていた記憶がバッチリあった為、アイチ君を内省自責が苛む。母親が子に期待する言葉もダメージに……。
漫画家作家が一度売れると売れ続ける事を期待されるように、強さを魅せつけてしまった以上は期待に応え勝ち続けなければならない、という強迫観念に支配されるや否や。
もし元の木阿弥になりでもしたら益々ストームブリンガーで、別れ際の黒ブラスターの言葉通りになりかねなかったが……まあそうならない為の今回かね。39話「勝っても負けても楽しかった」から「強くなりたい」→「強くならなきゃ駄目なんだ」とレンさんの誘いに乗ってしまったわけだが、出番の遅いヒーローが霧を払ってくれたもので。

謝罪を決意し来店すると、期せず再びのショップ大会。奇しくも趣旨は純粋に楽しむ事
妹エミも参加してて……対戦相手の“マイちゃん”――この顔*1はァーーーッ!?

前回予告の森川活躍……要するにこれまではデッキが悪かったってことだろうか。それって前回の迷言*2と逆じゃなかろか。回転率の悪いデッキ*3で勝てないのは至極真っ当なので、それが普通なのだが。
思い返すと1話の森川は負け試合で運が悪かったと言っていたが、構築がまともならデッキパワー相応に、運が噛み合えば更なる強さを発揮できた模様。デッキ変えてもプレイングの腕は変わらないのだが……本当に最近までのアイチと対比的だあね。

ヴァンガードが「正面から向き合う事」を教えてくれた、というのはPSYクオリアに頼って勝ち筋をなぞる事が独り相撲のソリティアと変わらないという反証かね。まあ一度櫂がそれに勝った以上PSYクオリアとて不破でないことが証明された訳だが。


◆第52話「洋上の歌姫」:まだまだ続いた森川回(妹回)。後日オチは割かし予想通り……。

アイチ「僕はヴァンガードを楽しみます。楽しみながら、勝ちを目指します……仲間と一緒に。それが僕の、ヴァンガードファイトです。レンさん……」

わかり易い販促の連打。デッキの強化。ふと漏れ出した微かなデレ。チームの心理状態も良好。
そして次回予告……そうだった、FFBSも全国予選2勝だから決勝出られるんだった。一発キャラでなくて良かったね。そして裏世界でひっそり幕を閉じた筈のあの人が……!?

(追記;今回は端的に、前回までの「普通のカードゲームアニメ」から「普通のカードゲーム」アニメに一時的に戻っていたと言える。なんとも爽やか。次話からまたしばらくアレであろうけれど)

*1:ここ十数話にかけてEDの最後でエミと一緒に現れ、「誰?」とコメントされてた御仁。

*2:白ブラスター曰く、「決勝まで勝ち残れたのは、PSYクオリアによるものでも、デッキの完成度によるものでもない」

*3:遊戯王だと主人公デッキは事故上等の一枚差し祭なのだよね。強運とかDドローとかチートドローとかでぶん回してる場面しか描写されないが。