ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『カードファイト!! ヴァンガード』第63話――《墜ちたる者ヴォルラス/Volrath the Fallen》

『カードファイト!! ヴァンガード』ニコニコチャンネル
(前回感想はこちら)

「屈辱を与えるだけじゃ詰まらない……」
「君が最も忌み嫌う存在に、君自身を変えてあげよう」

 顔芸が愉快に素敵にキマっちまったレンさんに対し、あくまで素面に徹しようとするアイチ君。ついに始まる、第1期ラストバトル。尺は……流石に稼ぎ過ぎかも。使い回しと新規を合わせて、良いイメージしてるのだけど、「主にイメージの戦い」と化すのは、どうもな。三和君の解説が地味にありがたい……実態は思いっ切り、闇のゲーム状態だけども。最早「普通のカードゲームアニメ」THE ヴァンガード

 それにしても、見てる見てる。が、カムイが、ミサキ姐さんが。店長が。チームカエサルが、FFBSが、キョウ様が。テツさんは無論、アサカもなんとか。妹が、友人が(予告では先生も)。ウルトラレアが……見つめる見つめる。これから何が起こるのか、何が懸かっているのか知る人も知らない人も。


「あの二人が対峙して、同時にPSYクオリアを使う時。
その時こそ、私達の待っていた事が起こる……」

「僕は……PSYクオリアを否定しません」
「万能の力に溺れ、何をしてもいいと思ってる。
僕は、そうはなりたくないっ! あなたは間違ってる!」

「この力こそがすべてです。
そしてそれを持つ者には、すべてが許される……」
「しかしようくわかりました。君が否定しているのは、PSYクオリアではなく、僕自身だということがね」


―――そりゃあ、ここまでの言いたい放題と今回の顔芸ぶりを鑑みるに、力の善し悪しよりもそれを扱う人の器を問題視してもおかしかない。レンさんを糾弾する発言はそのままかつての自分に返るのだけど、だからこそという論旨か。ま、の手を跳ね除けたことへの私憤()もあろうがね。

 そして次回予告。かねてよりブラスターダークさんをデッキに入れてるであろう伏線は張られてたし、PSYクオリアを使わないまま終わるという事もなかろう。そんなこんなでダークサイドの浸蝕再びをどう乗り切るか……或いはこれを機に「今の僕には使えない」としたPSYクオリアを己のものにし、対等の勝負に持ち込める、か?
……もう第1期の内は、PSYクオリアを打ち破る「本当の強さ」とやらは「克己」としての意味合い以外には見込めないんじゃないかな、とも。第2期でもわからないけども。普通にイメージ予知を超えるツワモノが出てこないものか。