ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『カードファイト!! ヴァンガード』第57話――《宿命/Kismet》

『カードファイト!! ヴァンガード』ニコニコチャンネル
(前回感想はこちら)

他人が欲しがるものは待たせること。それで、あなたが有利になるわ。商人も民兵も、料理人も恋人たちも、誰でもそうなのよ。
――― グウェンドリン・ディー・コアシー

スイコ「最後の審判の時が来たわ……」

―――Stand Up! THE Vanguard!!


 というわけで、櫂トシキVS雀ケ森レンである。MTG遊戯王ならともかく、はたしてヴァンガードファイトのルールで引き分け*1というのは成立するんだろうか? 次回予告、アイチ君の言葉の意味は……。

 また今回はレンさん顔芸全開、部屋の中で唐突にこける、さりげなく拗ね顔。加えて天然少年レン君が強くなろうと懸命になり、その先にPSYクオリアに開眼するまで……非常に表情が豊かだった。

 それにしてもだ――― や っ ぱ り お 前 の 所 為 か 。

 PSYクオリアに目覚める条件がどういうものか、今回チラッと顔を出した推定あの御方*2の介入影響があったかどうか――雷が落ちてた辺りなんか怪しいけれど――未だわかっていない事はさておいて、諸悪の根源はお前だ櫂トシキ。両親を亡くした*3事で強く生きなければ、と『デジモンクロスウォーズ』の蒼沼キリハっぽい思想になったのはまあ仕方の無い事かもしれんが、それでどうしてヴァンガードで強くあり、全国大会を目指す*4必要があるのか。まあPSYクオリア「世界を手に入れる」とか言ってしまうレンさんも大概ではあるが。むしろ劇中世界において、ヴァンガードがどれだけの地位を得ているのか心配になった。裏ファイト回は単発だったけれど、やたら大仰なことを言っていたような気もする……。

 いやさ、チームメイトの志の高さに引っ張られて目標を高く設定するまでは微笑ましいで済むのだけど、「強くなければ戦う価値が無い」とかいうツンデレ馬鹿のブーストもなしに「強くならなきゃ」と気負いが過ぎやしないか。ん? 何故レン君に原因があるような話になってるんだ。「一緒に、更なる高みへ」。年末年始の折にはスルーしてしまったが、ファイトの楽しさ*5を忘れさせてしまうPSYクオリアに溺れて尚、彼の望みはそれに尽きた。それを振り切ったのはヤツに他ならない。
 そして自分がイメージした通りの自分を手に入れた所にやってきて「昔のお前を取り戻す」などと……それこそ“勝手なイメージの押し付け”というヤツじゃありませんか?


―――ところで疑問がひとつ。49話ではどうだったか思い出せないが、フーファイター本部ビルの施工者、「柏木建設」って……誰? これまでの登場人物でそんなの居たか? 或いは「謎ミルキィ」の関係者なのか、はたまたブシロード社員絡みか? コメントで本社ビル呼ばわりされてるし……まあもしかしたら完全に無関係なのかもしれない。資金源が依然として不明なことに変わりはないけどな!


 とまれかくまれ、アクセルシンクロならぬクロスライドからドラゴニックオーバーロードTHE END見参。闇アイチ君のそれを凌ぐ強大な……イメージ拉致時の描写を考えると、己のみならず相手のデッキをも読み取った上で勝利を確信させた恐れさえあるレンさんのPSYクオリアを打ち破ることが、何よりもそれを実現させる「本当の強さ」を納得のいく形で描写することができるのかと。まあ負けるかもしれんが。
 私の中で楽しみが強まり、期待が過剰になっているきらいがあるのは否定できない。その故に、どんな答えが返ろうと素直にそれを受け止められるように勤めたい所存。

*1:同日補記:デッキ切れ症候群 - lim[Δt→0];双方ドロートリガー結構出してるしありえる、か?

*2:ウルトラレアが仕える対象ということで大人なイメージ先入観を抱いていたが、反して子供。♂か♀かは不明。そして過去に子供だったなら、現在はアイチと同じくらいの見た目になっている、はず?

*3:実はこの件に何らかの外的要因がありました、とかいうネタバレが今後あったら笑うしかない。

*4:彼に目標を提示したのはレン君テツだが。

*5:少なくともその一面。相手と向き合い勝負を介して交流すること。