ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『美大受験戦記 アリエネ』第48話――《朝明け/Morningtide》


(第47話の感想はこちら)

 第48話「二人のパリ」(10月29日発売ビッグコミックスピリッツ掲載)。ようやくの、15日目。新しい朝を迎える二人。長かった“コンクール編の後始末”。明日発売の4巻は、どこまで収録するのだろうね?

(ああ・・・全部夢だったらどうしよう・・・)

 有と夢が付き合うことになり、なおかつ進路に反対していた葛飾父が美大受験及び予備校通いを認めてくれるという展開こそが「夢だったらどうしよう」な良いコト尽くめだ。まったく揺り返しが恐ろしい。

「あー・・・その話全部夢だべ。こじらせてるねー、もてねー奴は・・・」
「……女ってのはな・・・さみしい夜には妙なコト言い出すもんなのよ」ブルブルウウウ

 夜が明けて父と話し合いに向かう夢と別れた有は眠れず、ファミレスで稲葉に笑い飛ばされる。しかし実は、彼こそが夢の救世主だったのだ……。弁当屋のマダムに格好付けるための寅さんの台詞が「心に入って」葛飾父を翻意させたというご都合。まあ受験戦記としては有が新人王を受けるまでが本筋で、恋愛成就と進路クリアは余禄という見方もある……むしろ、今後「彼女が居る予備校生活」において、有がどうしていくかという問題が提起される。只でさえ技術不足で、更に浪人生も加わるのに。

……やべ。なんか、何時の間にやらまた悲観的になってるや。Believe!