《シャノーディンのドライアド/Shanodin Dryads》/漫画『戦闘破壊学園ダンゲロス』第12話
- 戦闘破壊学園ダンゲロス(1) (ヤンマガKCスペシャル)
- 《餌食の復讐/Prey's Vengeance》/漫画『戦闘破壊学園ダンゲロス』第1巻
- 戦闘破壊学園ダンゲロス(2) (ヤングマガジンKCスペシャル)
- 《周到な計画/Well-Laid Plans》/漫画『戦闘破壊学園ダンゲロス』第2巻
苦痛か快楽か、生(性)か死か。
月刊ヤングマガジン掲載『戦闘破壊学園ダンゲロス』、第12話。第2巻からの直行、ついに全面衝突開始―――だと思ったか? 残念、またしても「すんドめ」でした! 二重の意味で。
今度こそ邪賢王ちゃん達「番長グループ」とド正義率いる「生徒会」、全面戦争の火蓋が切られるかと思いきや、更にワンクッション。介入の機を窺う転校生サイドと、番長小屋の留守番サイド。
「オレたち三人 全員生きて帰らなきゃならん リスクを踏む回数は最小限に留めないとな」
「一応訊いておくがムー そこの首だけになった二人の能力はなんだった?
相手の能力さえわかれば相手が百人だろうと問題ないと断言する「転校生」三人のリーダー格ユキミ。依頼人である教師長谷部から香魚の【災玉】の情報を得て、生徒会が籠城策を取るだろうと判じ、番長グループの動き次第では両者をかき回して潰し合わせようと画策する。恐らくは強力無比な能力を持っていながらそれに驕らず、60人からの魔人と正面切ってぶつかろうとはしない。索敵か諜報か、何らかの理由で“目”を必要とする為にムーを使い走らせる。
また「転校生」の紅一点
「・・・・先輩は「まずない」って言ってたけど・・やっぱり「生徒会」と「番長グループ」が手を組んで僕らを倒しにくるケースは けっこう高確率でありえると思うんだよなぁ・・・・」
「ユキミ先輩も黒鈴先輩も二人ともめちゃくちゃ強いのに慎重すぎるよ そりゃ油断しちゃいけないのはわかるけどさ」
「六十人対僕ら三人・・・・是対面白いよなぁ・・・・」
契約により召喚されたという観点からすれば当然かもしれないが、先の二人が存外に“損得を考えて”ハルマゲドンへの介入を考えている一方、最初に登場した「転校生」ムーは三人の中で新人でいて乱入者たる第一印象を崩さない。“目”を探す単独行動に赴く彼は、目を砕かれた夜夢を守るリンドウを見ており……全面戦争中の両者が手を組む可能性をユキミよりは高く見積もる、というかそうなるように積極的に干渉する気配さえ感じられる。より面倒で不利な状況を自ら望むのは自信ゆえか、それとも戦闘狂的嗜好か。
生徒会も番長グループも相手を打倒し、その上で「転校生」と戦う方針であり、最早退けない所まで踏み込んでいる。そこから呉越同舟の共闘となるには、その必要を実感させるには、一体どれほどの脅威を恐怖を刻みつけようというのか。正体の掴めぬ【木曜スペシャル】といい、展開が読めないこと夥しい。いやさ、原作小説を読めば直ぐなんだろうがっ。
(理性とは全く無関係に
「それは私が・・・・ビ ッ チ だ か ら よ――――――」ハムッ
―――そんな一方、番長小屋のトイレで両性院男女は性欲をもてあましていた()。共に留守番してる眼鏡っ子先輩が自分に宛がわれた「女」なのでは考えDT捨テル好機に興奮を治めようとした所に鏡子先輩、男子トイレに闖入。
「うふふ 両性院くん・・ そんなに怖がらないで・・・・? キミをどうこうしようなんて思ってないの・・」
「これは私たちに協力してくれたキミへのお礼・・私は両性院くんをとっても気持ちよくしてあげたいだけなんだから・・・・」
「・・・・・・・・両性院くん・・・・ 私が死んでも・・私のコト忘れないでね・・?」
「両性院くん・・・・そのままで聞いて・・・・ 今 私の能力で敵を見つけたわ・・・・ 四人・・・・こちらへ向かってくる
それでね・・両性院くんには悪いんだけど・・
同 時 進 行 でいいかしら―――?」
―――宇宙一凸凹×が巧いビッチ・オブ・ビッチってなんだそりゃーーっ!? 両性院(DT)の、襲撃する生徒会4人の、はたまた鏡子自身の明日は、どっちだ。
能力と関係あるのか無いのか彼女の手管に翻弄され啼かされ通しの主人公、眼鏡っ子舌舐めずりラストが淫猥過ぎた第12話でありましたとさ。第3巻は頭からこれなんだぜ……ふぅ……。