ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『美大受験戦記 アリエネ』第57話――《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》

(人って・・・一度「二人」を知ると……
ずっと当たり前だった「一人」が・・・こんなにもさびしくなるんだな・・・)

(第56話の感想はこちら)

 第57話「補助エンジン」(1月21日発売ビッグコミックスピリッツ掲載)。スーパー弥生タイム、再びか?

 前回のキス以降、ますます一日中夢のことばかり考えている歌川有。なんという悪化。単語暗記は進んだが、二人きりでの思考の明後日に夢さえ呆れを禁じえない。確かに「心のレバー」とか余裕だかは必要かもしれんね。
 他方でコンクール編以来の東山光河、ちと久々の登場。そういえば結局、2日目の事情を有が知る事はなかったね。おもむろに苦学生バイト貧乏が明らかに……特待生で学費は免除だが、そうでないと続けられない負担度合なのやも。バーガー店で有と夢を目撃し、高校では自分含め誰とも付き合ってなかった彼女の変化に驚く。コンクール前の誘いは結構本気だったのかも。また予備校で弥生も「二人」の光景を目にしたが、

(あーそうか・・・葛飾も有のファンなんだ・・・
ふっ・・・かわいそうに・・・有はあたしを好きなのに・・・)

―――ふっ、かわいそうに……有は夢と付き合っているのに……何この泥沼。そして深夜特訓中で寝落ちした有を目覚めさせたのは弥生。四色目だとか補助エンジンとか仄めかしつつ、乙女の勘違いと男の無自覚はどこまでゆく。