ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『極黒のブリュンヒルデ』アニメ第6話

「微笑の理由」

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                         |l` }!L: :j    `ー¨ノ/!  Kセマj|
                       !ゝj  ̄       /_、  }´ ¨リ
                       Lハl       , ' ゝ-、  ノ!  ,
                       ∧ヘ      ,..__  `¨  、 〃
                     /7'  、ゝ、  、 ∧ゝェセユライ7 /
                    / 八  \ ヽ 、  `ー―彡' .ノ  <ハァッピィバースゥデイ!
                  /ヘ ///ヽ  .\ゝ \      , '
              , イ ’///∨////∧   丶、  >==彡'
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 “星白由来の水”で命を救われるとか、今季は本当にレベルが高いな!(『シドニアの騎士』話

―――前回思いついたけど書き忘れたことが一つ。寧子が「親の顔も覚えてない」って話だけど、実は……でも実際どう考えてたんだろうな、改めて指摘されるまで。無意識に目を逸らしていたのかも。入手したものの紐解く勇気が出ない小説版には、その辺触れる要素があるのかないのか。

良太「魔法使いたちのお守りは…本当に疲れる…」

佳奈は予知を勘違いするし。
小鳥は自分の能力の使い方がわかっていないし。
カズミちゃんは淫乱ピンクだし。
寧子は暴走するし。

ご苦労様。

原作の小鳥は、良くも悪くも、説明ベタすぎて、イライラする部分があり。そんなところが、嗜虐心をそそってウザ可愛い!と思うのだが、まぁ、アニメ的にはこのアレンジで正解。
小鳥の中の『友達に置いて行かれた後ろめたさ』と『だからこそひたむきに遺言を守ろうとする愚直さ』が前面に押し出されてて、とても良い子に見えるなw

 んで、もう一方の微笑み(??)の発生源である、小五郎おじさんなんだが、あの糸目の小五郎さんが、伊藤健太郎さんの好演によって、終始、ニコやかな微笑みをたたえている、ちょっと怪しい研究員(だが、よくよく話を聞くと、とても傲慢w)な感じにアレンジされてて、実にツボwおおぉ、こうくるかぁ!?こうなのかぁ、とw

キカコのワイヤークローが、連発されてたのには驚いた&寧子さん、無茶苦茶、引きずられてたんだなw映像にすることで、より臨場感が上がることを示した実例。そして、BGMの使い方も素晴らしいwサントラ11トラック目のメタル調の曲、ここで来たか!!メチャクチャ格好良い曲なだけに、おぉぉお!?とテンションが上ったのは僕だけではあるまい。

特に、千絵役のあやねること佐倉綾音さんの演技は涙を誘うものがある。チョイ役だというのに、千絵ちゃんのキャラクター性にはピッタリな声質だし、しっかりとキャラクターとして没入している。もうちょっと聞きたいという名残惜しさもありましたが、本当にいい選出ですわ。
 それと、この回もギャグもなかなかキレていた。肉じゃがミキサーの反応は原作では出来ない強みがあったし、小五郎の父親の形見の万年筆が壊される場面の流れも見事。こういったところがちゃんと汲み取れているあたり、アニメ化という意義は非常に大きく、原作組も十分楽しめましたね。

強敵と真っ向から対峙して戦うという緊張感漲る展開だけでなく、
仲間の中に疑いも抱くという本格ミステリさながらの絶妙な構成です。

これらが実に綿密に構築されて、アニメならではの映像表現も相まって、
非常に良い出来栄えでした。つくづく、制作チームの徹底ぶりが素晴らしいなと。

キカコ戦後は、小鳥と千絵ちゃんのエピソード。
千絵ちゃんのセリフやカットが増えてて、元々お姉さんっぽい顔立ちと言動だったけど
もっとイケメン度が増してるな!服装も、なんというか大人な先輩って感じで。
前回のシノちゃんも、原作よりもかっこいい死に様だったし
モブキャラ達の扱いが良くなってる気がするな!その分だけ、悲壮感が増すって感じか…

 閑話休題。キカコを退け小鳥を救助する前半、肉じゃがで佳奈が悲鳴をあげ小五郎との相談に臨む後半。枕元に包丁ブッ刺す御母堂や家庭教師バイト*1先のツンデレツインテール結花、寧子のカラオケ参加などをカットして巻き進行……3章奈波編を早めに終わらせ瑞花編飛ばしオリジナル結末に持ち込む気配が濃厚かな、と。連載の方も丁度……だし。兎にも角にも秋葉原デートが削られなくて、本っ当に良かった! カズミちゃん様ファンも他の娘推しも刮目せよ。そういえばキカコは存外綺麗な眼をしていたね……でもお仕置きはする()。

 主に台詞圧縮と作画質、どちらにも持ち味があるという定評はさておき。前回佳奈の頬染めに続き視ると、なにやら普通にハーレムアニメに思えてくる不思議。「寧子さんだけは私を信じてくれたから」抜きで良太に「誕生日おめでとう」と言われたときの顔は……原作と同じ表情なのに印象が違うなと。千絵姉さん(CV佐倉綾音)の献身からの雰囲気をぶった切る「お前を死なせてたまるか」⇒「天文部が廃部になるのは困る」の勝手“振り”よりかは寧子の説得力が上だったが為に村上ハーレムではなく寧子親衛隊+αと見えた原作から、微妙に路線傾斜? 大筋に変化は無いままに。

 他方、連載においても不穏さ特大の知的好奇心マッドこと柱谷小五郎。登場時の目つき、不遜さ。二度の【破撃】炸裂に微妙な驚き焦りが混じる「この父親の形見のペ」バシュ、から一転して「相談に乗ってやろう。話せ」のこの凶相よ。ご安心を、動機さえ確保すれば基本的には頼りになる人です。良太が天才で超記憶力の持ち主でもどうにもならん部分を埋めてくれ、一歩退いた冷静さもあるこの人は本当に不可欠です。うーむ、カズミちゃん様ファン視点を抜きにしても、やはり瑞花編のカットは惜しい。2期……リメイクorリテイク……。

*1:原作で良太は魔女達の食費をこれで賄っている。また結花は奈波との一件や瑞花編後の海水浴にも登場しており、特に前者は重要であるはずなので彼女の出番がこれで消えたとは限らない?