ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

絶薬「メディスン・フォー・ディスペア」/毒にも薬にもなるかならぬかわからない無言不実行

(以下、無為思考の吐瀉物につき注意)
 知られざる事があるのは必然。この世の何もかもを詳らかに解明することがどうやらできぬらしいと言われ、また如何に莫大な情報が存在しても受けての理解と記憶のキャパにも限界があろう。
 触れ得ざる事があるのは当然。首を突っ込めない突っ込みたくない他人の事情、私にも触れてほしくない事が無いとは言えぬ。

……ただ、語りえざる事、語ることさえ憚られ、語ること自体が危うさを伴うなにがしか。知ったところでなんともならない、触れることを躊躇わせるもの。人の群れの中で無力感を感じさせるもの。
 これが相当に気持ち悪い。裏社会でひっそり幕を閉じるとかいう言葉が生易しいレベルで。
その背景として、暗黙裡かつ厳然と存在する力が匂わすものへの畏怖と嫌悪と忌諱と隔意が。
よしんば、そんな強制力が存在しなくとも、むしろだからこそ気持ち悪い有り様というものがふとした時に感知される。
 精神衛生に悪いので基本的には寝て忘れる。次は見ないよう場所やら属性やらは記録しておきつつ。

 快刀乱麻を断つが如く、なにもかもを薙ぎ払ってよきにはからうヒーローとか幻想だ。誰もが幸福な世界とか妄想だ。見聞きして不快になるようなものが世界に存在しなくなればいいのに……とか思うと、また危ない方向だ。逆に考えるんだ。そういうものを感じ取っても不快にならない寛容な、何が起ころうとなんとも思わないくらいで……出来るかそんなもんっ。

 これを読む他者があったらば、抽象的かつ後向きですまなんだ。
およそ話を気持ちを前向きに持ち込むべく、そのように書いているブログだが、こういう吐瀉物もたまにはある。
 私はかかる問題について何もしていないし、何も出来ない。ただ、このブログを書くだけのことしか。
 そのように枠を嵌めている限りは、そのような者なのだ。
 そんな、サイン。