ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

”教えてくれ五飛。俺はあと何回―――”

 事前のBS1で「正午に重大な知らせが」とか言ってて、数分後に速報が届いた―――天災も事故事件事変も、今年はもうお腹一杯だってのに。ただでさえ2012年は騒がしくなると「言われてる」のに。


 そういった話題が飯の種である人々にとっては、何か起こらないと仕事にならない。真に何事もなく平穏な日々であるなら、軍隊も警察も探偵も閑古鳥かもしれない。毎日昼のサスペンスで事件が起こり、毎週誰かがトリック付きで殺されるアニメが放送してて*1、むしろそれが「本当」に近しい。近いだけで、あるいはもっと馬鹿馬鹿しく生臭くて腹黒くてやり切れない。

 改めて思う。今年はもうお腹一杯だ。一体あと何回、「巨星墜つ」と呟けばいいんだ……?
 別段偉大とは思っちゃいないが、普段の生活には直接関係も無いことだが……これでまた報道が氾濫して、何か大事な事が押し流されるように埋もれていくのかもしれない。

 何が起ころうと知ったことか、私は私の大事なものを護っていくんだ……そうできたらいいな。

 なんとはなしに不安を呼び起こすもの、曖昧模糊なもの。当てにならないもの、信用ならないもの。そういった諸々を遮って自分を保つ為には。

*1:今なら平日毎朝「じっちゃんの名にかけて!」と松野太紀が叫んでいたか。