ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

「Dive into the Mirror」⇔「Alive A Life」(第15・16話)

◎ 仮面ライダー龍騎 - YouTube重甲ビーファイター東映特撮 YouTube Official


 力への感覚、戦いへの姿勢。それぞれに。

―――「俺の占いは当たる」こと手塚、ガイに滅多打ちにされファイナルベントで葬られるナイトの姿を幻視。予知能力だこれ。はたして懊悩の続く蓮は、当て所なく行く先でまたしても無自覚に喧嘩を売り、拳を止めた手塚に柔らかく問い詰められ更に不機嫌に。決意はわかったが、病院で覗き見とはストーキング気味ですら(曲解)。
 
 今回の惨殺空間は大学……かと思えばアングラな金網マッチのリング? モーションキャプチャー的な代物か、ゲーム画面が先か人間の動きが先か。臨時バイトの優衣(真司より余程優秀)と共に「敗者」を発見、所属サークルを当たるも捉えどころが無い上に脅しのメール。後ろ暗い所を隠すには、いささか巧くないようにも……須藤と同様にライダーの力で口止めを行う気だったのかと思いきや……奈々子のハッキングにやり返してOREジャーナルの新編集長へ収まるなんて―――阿呆じゃなかろか。優秀性の証明て。おまけに二流呼ばわりした相手に逆襲さる。


「どうした。ずいぶん荒れてるようだが」
「……見透かしたようなことを言うな。俺は俺、何も変わらん」
「どうかな。自分の中の矛盾に耐え切れなくなってきている。違うか」

「ひとつ、聞いていいか―――何がそんなに悲しいんだ」

「お前が今追ってる事件。それを通してお前は新しいライダーに逢うだろう」

「なんで、なんでこんなことを……」
「―――それは俺が天才だからですよ」

「若いクセに人生退屈しきってる奴らでさ、だからぁ、俺がちょっとした楽しみを与えてやったんだよね」

「……待て! 俺は、ライダー同士戦うつもりはないんだよ!」
「あっそぉ。じゃあ死んでよ」

「はっ、何を勘違いしてる? 俺はただモンスターのエネルギーが欲しかっただけだ」
「……お前は自分で思っているほど、冷たい人間じゃない」

「俺は必ずライダー同士の戦いを止める……そのために、まずお前という人間を変えてみせる」
「……無駄なことだ」

「恵理……心配するな……俺は勝つ。どんな相手でも……俺自身にもな」

「止めてくれ……俺と一緒に。二人の戦いを」


 トラストことブラッド・バレットは騙され陥れられ偽りの「バトルクラブ」の参加者となったが、ガイこと芝浦はゲームの舞台を用意して騙す側だった。襲い掛かるガイに前回のこともあってか反撃を躊躇う龍騎は、取り落としたドラグレッダーのカードをガイに持ち去られてしまう。ソードベントが折れるブランク体は1・2話ぶり、戦闘力が大幅低下の上、カードを破られれば真司は喰われる……事実上生殺与奪を握ったに等しいというのに、やることがアレである。蓮を挑発し、ちょっと優勢になった所にカードを見せつけては叩き落とされるし。

 はたして予知とは何だったのか、敗れるかもしれなかったナイトがガイの首に槍を突きつける。まあ殺せなかった訳だが。レンもブラッドを追い詰めながらもベントできなかった。そして来週は遂にあの男が登場する……仮面ライダー王蛇・浅倉威!