ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

「Dive into the Mirror」⇔「Alive A Life」(第35・36話)

◎ 仮面ライダー龍騎 - YouTube重甲ビーファイター東映特撮 YouTube Official


 奇しくも同じ週に比較的傾向の近いネタと顔芸が炸裂した遊戯王2作やリトルバスターズ一人二役、またメダロットでもいいが……アニメでなら中の人が同じならテロップでそれと分かり易いものを、甲斐拓也とシャドーではそうもいかなかった頃。まあ誕生の時点で何がどうして正体は諸バレだったと今なら言えるのだけど。他には「影」繋がりで悠久幻想曲……正直アレはどう気づけというんだと思った。

 冒頭龍騎サバイヴ烈火発動。それでもなおナイトサバイヴの攻勢は続くが……蓮が破れかぶれというか焼け鉢というか、叫びをもって戦意を鼓舞し続けないと戦っていられない悲痛さえ、どこか哀れを催す。現役放送時も印象に残ってたストレンジベント→トリックベントで手間取る相手に射撃しなかったり? あとトリックベント対決ってどう撮ったんだろう。スーツを複数組用意したのか合成なのか。ニコニコのカブト配信、クロックアップ表現で予算がヤバイとかいうコメントを見た所為かそんなことも気になった。

 一方でゾルダと王蛇。一部シーンはドラゴンナイト第一部でトルクがやられる場面でも使われてるなと。生身で逃げて袋小路に追い詰められ……渾身のDO GE ZAで命乞いは序盤以来っすね! そして戦意の無い姿を晒して見逃されるのみならず、警官隊を呼び込んで捕縛のうえデッキを取り上げさせる。流石北岡弁護士生き汚い。でもデッキの取り上げ自体は無効化失敗に終わった覚えがあるな……いっそベノスネーカーの契約カードを抜き取るなり破れば一発なのだが、北岡の立場でそれは実行不可か*1
 戦勝祝いか花束持って令子さんを訪ねたら自分が仕掛けた浅倉逮捕のせいで袖にされる始末。何がどうしてカラオケになったし。おまけに二日酔いときた。つくづくシリアスとコメディの境界線上に居る人だなあ。

「城戸……お前いつか、俺と戦うと言ったな―――本気なら、今すぐ戦え……!」

「俺は絶対に死なない……! ひとつでも命を奪ったら、お前はもう、後戻りできなくなる……!」
「俺は それを望んでる……ッ!」

「おぃおいぃ……お楽しみはこれからだろうが……」

「ハッハァ! 鬼ごっこがぁ、趣味なのか? 戦えよ……俺はまだ満足してない!」

「俺が訳も無く此処に逃げ込んだと思った? 鏡もガラスも無いよな……お前に狙われてるのがわかってるのに、俺が何の準備もしないわけないでしょ」

「ん……!? なんだよこれ?」

「浅倉……随分おとなしく捕まりましたね。何か、考えでもあるんでしょうか」
「さぁ ねぇ……」

「恵里さん、あと数日しか保たないだろうって―――だから蓮は、真司君と戦ったんだね」
「恵里さんを助けるためには、最後の一人になるしかないから……」
「でも無理だよ……ッ、ライダーはまだ何人も居るし……間に合うわけない……ッ」

「あいつは、止められないよ……蓮は、きっと最期の瞬間まで戦いをやめない……たとえ無駄でも―――死ぬとしても」

「何か別の方法を探す―――蓮を止められなくても、ライダーの戦い自体が無くなれば」

「しかし、鏡とかガラスなんて、無い場所探す方が難儀なんじゃないのかぁ?」
「だから、誰も気に留めなかったんだと思います」

「また催促か……あいにく相手が見つからなくてな!」
『いや、お前たちライダーに死に急いでもらう必要は無くなった。暫くの間だけだが……それまでお前も無理に戦う事は』
「ふざけるなぁ! 俺はお前の為に戦ってるんじゃない」
『望みを叶える為に、お前たちに戦ってもらわなければならない相手がいる』
「だとしたら それはお前だ。十三人目というのはお前なんだろう?」
『それは最後のライダーだけが知ることだ』
「今 戦え……俺と」
『まだ早過ぎる。お前に勝ち目は無い』
「聞こえなかったか? ――― 戦 え ! ! 」
『…………いいだろう』

“この私を倒せるのか。一度はライダーの命を奪う事に戸惑ったお前が”
「倒す!」

「一緒にモンスターを倒してもらって助かりましたよ。あれは私たちを狙って、神崎士郎が送り込んできたモンスターでしてね」

「というのも、私達は知っているんですよ。ミラーワールドを閉じる方法を」

「ミラーワールドが無くなる……本当なら、もう戦う必要なんか無い……蓮、お前も……」

“だから言ったのだ。私と戦うのは早過ぎると―――だが、脱落を望むなら仕方が無い”

“そのまま迷わず、戦い続けろ……ッ!”

 真司とは痛み分け時間切れドロー。浅倉が逮捕され、北岡がカラオケで留守してて、もしかすると野宿。心身傷ついている所に突如始まるオーディン戦(ふっかけたのはこちらだが)。サバイヴでさえ子供扱い(結局瞬間移動がチート)、ファイナルベントすら一蹴(何時かの如く弱所を突いて叩き落し?)された果てにリバーサル「一撃必殺」してしまった蓮が本当踏んだり蹴ったり。しかしなんか恋人の目が―――!?
 そもそもモンスターの命や人を喰わせて契約モンスターを強化とかが有名無実な状況下、単騎性能で首位争うナイトサバイヴをしても「まだ早い」って、あと何を加えれば勝てるというのか……龍騎ライダーって目に見える部分での拡張性が低いし、何を付け加えられるというのか。戦闘経験か?

 はてさて、前回から久々らしい仲村君、「写真記憶能力」と「それに対応する戦闘力」を兼ね備える面倒臭い香川教授、「英雄」が云々して更に面倒臭いタイガの人と共に。またミラーワールドを閉じる方法を知っているという香川の話をすっかり信じて、協力させてくれと申し出る真司。時間に迫られ溺れているのは彼自身では無いが、藁にも縋る衝動には違いない。何を思い出すかって、シザース須藤に騙くらかされて蓮や優衣を危険に晒した時だな。あの時、ナイトはシザースを直接的に殺してはいないが結果的には似た感じ……?

「蓮、何処にいんだよ。お前もう戦わなくていいんだぞ。それに−――全部変わる。ライダーの戦いなんて、終わるんだ」

「浅倉ぁ、お前一人護送するのに何人の警官が動いてると思う? えらい税金の無駄遣いだな」
「楽しみだな、そいつらが俺と遊んでくれるわけか」

「浅倉の事だし? これで一人脱落、といくかどうか……」
「もうそんな必要ない。ライダー同士の戦い、終わるよ」
「ったく何言ってんだか……そんなことより俺は、この二日酔いを終わらせたいよ……」

「じゃあ蓮は浅倉威の護送を狙って?」
「うん、今の蓮ならきっと無茶してでも浅倉と戦おうとすると思う。でもその前に止めないと。蓮を恵里さんの前に連れてくんだ、絶対!」

「あんたは間違ってる―――ふっ、無駄ですよ。私達は、あんたのミラーワールドを、潰します」

「優衣ちゃん大丈夫!? どうしたの!?」
「誰かに、押されて……!」

「島田……速報だ……そくほぉおぉーーーーーーッ!!」

「蓮! もう戦わなくていいんだよ、蓮っ!」

「浅倉……ッ、お前が好き勝手するのはもう終わりだからなッ」「もう終わり?」
「ああ。ライダーの戦いは終わる! ライダーなんか、みんないなくなるんだ!」
「興味無いな……いつ終わろうと知ったことか! 今戦えればそれでいいんだよ……俺は」

「ハッ。戦いは、こうでなきゃなぁ!」

(もしかして、北岡は何かに気づいている……?)

      • Freeze vent---
      • Final vent---

「―――蓮。どうしたの?」

「……俺は……変わったか?」
「……そうだね……ちょっと、顔が、やさしくなったかな」

「ごめんね……心配かけて……」

「よかったね……蓮……」

「優衣ちゃん!? 優衣ちゃん―――ッ!?」

……蓮を追っかけた優衣が、何者かの悪意で事故に遭いそうにという辺りまで混合類似。やはり優衣とミラーワールドの関わりが根幹・核心かね。
 また当然の如く脱走する浅倉。護送車に報道陣が群がってるタイミングって、ある意味で野良モンスターにとっても契約モンスターにとっても入れ食い状態だったと思うんだが……地縛神召喚並の集団行方不明事件にならなくて良かったね。まあパトカー←護送車(←蓮←真司)←報道陣+香川組のヒヨコ行列から連続玉突き事故に護送車内の警官ムシャムシャだって惨事にゃ違いないだろうが。

警官達を薙ぎ倒した浅倉と幾度目か対峙する真司。龍騎サバイヴ対王蛇、ユナイトベントで合体したジェノサイダー、が唐突に動きを停止。そして予備動作でガリガリ引き摺り作中一番見た目に痛いファイナルベント(私見)ことクリスタルブレイクが王蛇をフィニッシュ! ……する前に自力で蹴りキャンセル。しかし気絶した王蛇に追撃せずに去るタイガ。ドラゴンナイトでは直情で分かり易いキャラなのだが、こちらは真逆の不気味さである。

 ともあれミラーワールドから連れ出された浅倉が改めて捕まり、蓮は目覚めた恋人と再会を果たし……イイハナシダッタナーで済みそうな所に急展開である。ギアスかよ。龍騎の方が当然先だけども。唐突にミラーワールドに引っ張り込まれた優衣*2を助けるべく変身する真司をラストカットに―――はてさて来週からは「英雄概念にまつわるエトセトラ」がはーじまーるよー。実にゼロ年代であるっ。

*1:実際のところは、デッキ含む私物を別の護送車で運ぶようにと強く進言することは出来た模様。まあ北岡自身、上手くいくと確信してはいなかったが。そもそも没収前に抜いておいたメタルゲラスのカードを何処に仕込んでおいたのだか。

*2:これまでのことを鑑みるに、モンスターに攫われた一般人はその時点で喰われて死亡が確定である。まずもって、そうならないだろうということが彼女の特殊性異常性を証明している。