「不死身の三極神！叫べ、セイヴァー・スター・ドラゴン！」
デカイよ神様。トールどころかズシン、ややもすると地縛神よりもデカイ……はずだがCG質感的には地縛神の方が大きく感じる（ダイソンスフィアは存在自体がジャイアントキリングされるフラグだから仕方ない）。またコースの向こう側、街の向こうから屹立とする姿はなんとも最高神らしい一方、荘厳かつ悠然としすぎてライディングデュエル向きでない気がしなくもない。そして「墓地にあってこそ真価を発揮するトラップ」お前もやるんかい！ それなのにクロウに驚いてたんかい。
はたして、三極神とは何の為に存在するのか。もし彼らがイリアステルと戦うべくして現れたとするなら、何故シグナー（赤き竜）の力はダークシグナーとの戦いの後も失われず両者が挑戦権を争わねばならないのか（サーキット形成に寄与させる三皇帝側の都合）。つまるところ、神だ未来だ運命だ宿命だと言ったってどこまでもニンゲンの意志行動の結果であり、「世界を守る証など……全てのデュエリストの魂の中にあるのだ！」って話かと？ あるいは一度破滅を迎えた「本来の」歴史において、彼らは如何なる行動を取ったのか、とか。神がシンクロモンスターであるからには、彼らも結果的に破滅を後押ししてしまった可能性もなくはないか……？
空きっ腹にメシテロはある種自業自得、とはいえ対戦相手が発表してるレシピが遠因。何故料理教室にソリッドビジョンシステムが設置されてるのか全く意味がわからんが、微妙にOCG化しなさそう（偏見）な件のカテゴリやクッキングデュエルとやらが（主婦人気的な意味で）一定の地歩を築いてるんだろうか。まあ遊戯王ゆえ致し方なし。度々はさまれる「完璧」云々、方向性の異なる両親云々が主人公側との対比であり打開の鍵なるや。レシピが完璧かどうかより、客の腹と舌を満足させるべし、とか。
しかし既に出場資格獲得済みということは、選手権でまた登場する可能性があるということか……それとも途中でさっくり敗退フェードアウトなのか。実際問題ニコが用意する対戦相手とて当て馬噛ませ犬になるつもりは更々無い、とはいえ残り３人の内１人くらいは資格ギリギリがいそうな気もする。そんな相手に限って事前に知らず友情を育んだりしちゃったりするかもしれない？
閑話休題。ペンデュラム召喚とペンデュラムモンスターが持つ高い継戦力の穴、召喚反応型破壊による墓地行き（エクストラに行かず次ターン再召喚できない）。見た目攻撃力はここまでに登場した誰より低そうな一方、フィールドを知悉してるアドバンテージもあってか良い具合に「料理」されてしまっている。たらふく食わせて殺す、というある種の拷問は無印DMに登場したレオン少年の使った「おかしの家」（スタンバイフェイズに敵攻撃力を上昇させるが2500を超えると破壊→LP500回復）を想起したりもした。
これで並程度の攻撃力があれば既に敗北してもおかしくない≒冒頭完璧だと言ったデッキが全く完璧でない、加えて扱い方に不備があるとの示唆か。今後ペンデュラム召喚自体を妨害されることへの対策、相手がペンデュラムを使う際への対応（ただ遊戯王主人公て召喚反応破壊をあまりやらない傾向がある）など、名実共に「パイオニア」を目指すならば抑えるべき事は多かろう、と。
