ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《思考閃光/Thoughtflare》/岡本倫『パラレルパラダイス』第97話





(前回の感想はこちら) (感想記録モーメント2

越えてはいけない一線。: 続・黒のノエル

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―――サンドワーム(水属性弱点)にはアクアブレス(実は無属性。砂漠種族特攻なだけ)が効くのでは? と前々から思ってましたが別にそんなことはなかったぜ。それじゃあ陽太は何に気づいたんだ、ということになるけどこれが全く見当もつかないまま二週間が過ぎたのでした。

 なりゆき勢いと、彼なりに備わっている倫理観に基づいてこれまで行動してきた訳だが、今回あやうく思いっきり大から振りするところだった。実は怪物化しても魔法攻撃可能だったガリア=サンドワームが口もきけたなら(そういえばカイ=ケートスは普通に喋れたな)「逃げたんじゃないのか」とでも言われてもおかしかない。そのうえアマネやミサキらの献身も無為に終わりかねなかった……そう献身、ガーディアンの娘たちが街の住民のみならず自分の為にまで命を投げ出そうとすることに、陽太もたいがい重圧やら何やらを感じて焦っていたのかもしれない。少なくとも当分以上、その悩みからは解放されないだろうしね。今後彼女たちの「師範」を派遣してるアルスレイヤになんやかや行くことがあっても、根本的な解決ではないし。そもそも今回見つけたという「弱点」がどんなものかも、どう突けばいいかもである以上はね。

 投げ損なった手榴弾の爆発衝撃を受けぶっ倒れても五体満足なキアはじめ、ガリア大暴れ後も死にはしてないガーディアンの身体強度はやはり超人なのでは? と思いつつ、明日。ただルーミとモモは前回から倒れっ放しである。回避不可で追い打ちされたらと思うと、恐々。