ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

2019年8月の備忘録

葉月





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《内にいる獣/Beast Within》/岡本倫『パラレルパラダイス』第92話




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SS/スレ観測ログと遊戯王ヴレインズ(∞)







「今度こそ、本当にあばよだ。行けよ、兄弟!」「あばよじゃねぇ、一緒だろ?」VRAINS 第116話

―――ああ、これは多分、諸悪の根源・話が進むほど増える罪状カウンターこと鴻上博士が実は生きてるとか復活するとかいう展開はもう無いな……そのイメージを焼き尽くす。

 つまるところ、今を生きている者しか、今居る相手とだけしか、「戦う」ことはできない。都合よく殴り倒されてめでたしめでたしにしてくれるラスボスらしい存在は第3期には実質不在である。もうちょっとしたら現放送枠に別の番組が入るってんで(番組の終了か引っ越しか定かでないが)、なおのこと遊作とAiの決戦をもって終わりになる可能性が強まる。当初はAiとの戦いの「更に先」があるもんだとばかり思っていたけどもな。それがソルテクの大株主キング一党だか、ライトニングとボーマンが予言した真実だか、いや後者についてはこれから消化されるんだろうけども……このまま終わりとなれば、穂村尊と鴻上了見の「戦い」はほぼ終わっていると言える。

 ロスト事件そのものもそうだし、それ以降のリンクヴレインズとイグニスにまつわるあらゆる案件において、ハノイの騎士は言い訳の余地がないほど重犯罪者集団である。電脳ウイルス連続昏睡、世界規模EMPテロ未遂、脱獄幇助に収容所爆破までついてるから本当洒落にならない。そこのところを「イグニス抹殺」「人類のため」でやってきた彼らを、根っこから精神的にぶっ千切るどんでん返しを個人的にはずっと願っていたが、多分それはない。なら罪は罪として相応の刑に服してもらうくらいしかできない―――彼らはどんなにか重い刑罰を受けるとしても、既に(やるべきことをやったという)「満足」を得てしまっている。「悔い改めさせる」ことができない。そこが1期の頃からモヤモヤだった。リボルバーがどんなに格好良くても物言い難解・内面不器用野郎としてもどうしようもない。
……それはそれとして、今回は本当によく燃えて、作画も凄くて、熱い戦いであったとさ。


「やる夫はこの世界でたった一人の,;:.;:,う,.,.i;,l;」






《感電/Electrify》/岡本倫『パラレルパラダイス』第91話





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SS/スレ観測ログと遊戯王ヴレインズ(残)




「たどりついたらいつも雨降り」VRAINS 第115話

 前回ロボッピの物悲しさを、どこか置き去り振り切るように。なんか衛星的な場所からのぞいてるAiもほぼ完全に悪役観戦者ムーブ。

 リボルバーこと鴻上了見という青少年は、まあ本来なら優しい部類の人間であったろうが既に取り返しがつかないほど罪科を自ら犯した咎人である。なおかつそれを悪びれもせず悔悟することもなく全面利用するところが、個人的に苦手だ。内心はともかく「悪ぶって」いるとも言える。
 今回も相対している尊にさえそこら辺ある程度「同情」されているけれど、そんなの関係ねえとばかりに煽りにかかるしな……手紙を渡せという時の顔だったり、2期の不完全燃焼を取り返そうとしてか割合「楽しそう」にデュエルできてるソウルバーナーを一言二言で苛立たせたりね。それを試練と呼んだり壁になるとかいうのも好意的解釈だと思うが……実際問題として、博士死亡&三騎士が意識不明の現状、ロスト事件に関して被害者組がぶつかれる相手がリボルバーしかいないのも確か(今しなければならないかは別にして)。

 はたして因縁のある対決で序盤やらの布陣を再現するといえば5D'sジャック対ドラガン、あと『哲也』の房州戦とか。実現の確率可能性をさておけば熱い……ブラッドシェパード兄さんとも出来れば良かったが尺ほか足りなんだか。ともあれどっちに天秤が傾くやら。サブタイ的に若干ならずソウルバーナーが負けそうでもあり、またリボルバーが負けてもどこかそれを望んで行ったのではないかという風にも。でも尊に2期になかった納得をいかせるのなら、勝敗がどちらでも双方本気を出し尽くしたものであってほしいとは。





















SS/スレ観測ログと遊戯王ヴレインズ(盆)





「バカは禁止用語です」VRAINS 第114話

 よく思おうとすればよく取れる、悪く思うとすれば悪く捉えられる。試合に勝ったが勝負には負けてたというか、ゼブロイドXからの新エクシーズ更にゼアル期を思い出させる転生(同名)エクシーズを以てしてさえ、加速度的に成長するロボッピの攻勢に耐え切れなかった。耐えられなかったのは、ロボッピ自身も同じであったが。語調を変えてより過激に恐ろしく、破滅的過負荷も明らかで、その限界を超えて、ものかなしくてしんどい。
 Aiとしては中身を知らせず託していたものが「遊作への手紙」であった以上、また前回予告的にロボッピの敗北ないしそれにより「元に戻る」ことを想定していたのだろう。ロボッピの成長と破綻は推定その想定を超えてしまった。イグニスにとって家事AIは同胞ではない。だがAiはロボッピを「頭を良くしてやる」と育て、ともに過ごした。意志を確立したことは不慮のようでもあるが、バックアップを仕込んだ時点で確定していたようでもある。仮装で声援送って見せてはいたが、負けると思っていて、しかし一縷の涙が流れた。虚実がないまぜの中でも、そればかりは嘘でないことを祈る。

 はたして手がかりを得て、そこに横槍というかリボルバー先生の「自分が始末する」でソウルバーナーと対立、最後のOPフラグ回収へ。電脳空間内とはいえロスト事件の現場を再現するとか精神攻撃かな? などと思ったりもするが仮にそうでも諸刃だよな。そこを加味しても被害者組のが圧倒的に嫌な気分だろうとは思うが。






















《不愉快の拒絶/Rebuff the Wicked》/岡本倫『パラレルパラダイス』第90話



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