ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《覚悟+意欲/Ready+Willing》/岡本倫『パラレルパラダイス』第85話




残酷な真実。: 続・黒のノエル

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―――和姦チャレンジとは一体なんだったのか。まあ自分で無茶だって気づいてはいたけども。アマネはアマネで経緯と覚悟はともかく挑発に苛ついたか若干なめてかかったかもしれない。陽太の剣腕は現代日本基準じゃすごい実績だと伝え聞くけど、ガーディアンまして近接剣士のそれと鍛え方が違いすぎるだろうし一撃以上もらってから根比べになるかもとページ開くまで思っていた。

 はたしてアマネを崩月の軛から解放できたとして、しかし銀眼*1とやらを使えば死んでしまう。ミースでガリアが怪物態をあらわしどうしたらいいんだこんなのと思ったところに鍵となりうる要素が出るも、代償はまた命という。向こうは向こうで一日一日に生贄を強いられている状況で、その事実が陽太達に伝わるまで何人死んでしまうのだろう。1ヵ月の猶予とは何だったのか。あくまでサンドリオのみの話だったが。

 ところでところで……何気に本作で陽太が「見惚れた」のって初っぽいあたり。ルーミ以来基本美女美少女しかいない異世界≒未来世界にあって、ほぼほぼビュルビュルニュルニュルさせてきたわけだが……結果的にアマネもその例に漏れないことになりそうなわけだが、やすやすと手に入らなそうな雰囲気を見せられてはいた(バニーユ同様、一度触れてしまえばたちまち霧散してしまうものだが)。だからこそ乱れたところが「見たい」とまで助平心を催させる存在は希少。リールのハナハナとも秘め事感がすごかったが、さては割と幼馴染一途でないな(今更)。そりゃあ嫉妬もされるわ(明後日)。それだけ想われる、執着される経過は今もって不明だが。陽太が異世界に落ちる以前から、落ちて以降のことも。

*1:正直これ、具体的にどうやって得たのか、如何なる仕組みかが気になる。魔眼的なものかインプラント的なものか、本作の魔法的面と科学的面のすりあわせとして。